ネット上には時計の情報がまとめられた有用なサイトがたくさんあります。そこには検索サイトから到達するわけですので、インターネットは森羅万象を記録した百科事典のようにも思えます。
しかし実際には、検索サイトのアルゴリズム変更によって、昨日まで到達できていたサイトが見つからなくなる場合もあります。
そこでこの記事では、時計関連の有用な情報をまとめたサイトをリストアップします。
現行モデル関連
webChronos
自分も参加するwebChronos。特定モデルを深く考察するアイコニックピースの肖像は必見。ブランドデータベース記事は結構担当させてもらっています。
WatchBase
現行に近いモデルの情報と、ムーブメントのデータベースがあります。特徴は、汎用ムーブメントのカスタム品で固有の名前が付けられたムーブメントでは、ベースムーブメントも掲載されている点で、参考になります。
ヴィンテージ関連
Ranfft Watches -Pink Pages for Timepiece-
超有名ムーブメントデータベース。スイス勢の各社のムーブメントの写真と、そのシリーズについてまとめられています。偏りがありますが日本勢もあります。
Watch Wiki
Wikiタイプの時計情報サイト。かなりの充実度です。ブランドの歴史はここを参照すればだいぶ網羅できるのでは? ムーブメントやブランドの歴史以外にも、時計博物館一覧や有名オークションまで載っている点が面白いです。
CHRONOPEDIA (GG-W-113関連記事)
主にミリタリー系統の情報がまとめられたデータベース。そこそこ濃い内容が載っているのだが、リンク構成があまり良くなくて、欲しい情報に辿り着きにくいのが難点……。
U.S. MILITARY WRIST WATCHES(Google book)
JOSE GOMEZさんによる第二次世界大戦前後のミリタリーウォッチの解説の抜粋。有料でもあれば買うのだが売っていそうにない。そして中途半端な公開状況。謎である。
mono magazine Library
モノマガジンさんの過去記事を再編集して、あるテーマについて深堀したアーカイブ。特にベトナム戦争の軍用時計編は必見。
なかひろ時計館
状態の良い名機をコレクションされており、それを美しく格好良い写真におさめている方のウェブサイト。超老舗ですね。解説も充実しており、参考になることが多いです。
懐中時計のシリアルナンバー検索サイト
Pocket Watch Serial Lookup & Information
Pocket Watch Serial Number Production List
ELGIN WATCHES Serial Numbers
Pocket Watch Serial Number Lookup
IWCのシリアルナンバー検索サイト
ELITE TIMEPIECES
MILLENARY WATCHES -IWC Watches Serial Number Guide and Date-
Brittons Watches -IWC Serial Number indicating production dates-
Date your IWC <- インジュニアに特化したページも有り
時計機構関連
TOKEI ZANMAI
実験やコレクションの紹介に加え、「Horology」を一通り読めば機械式時計の基本のかなりの部分を理解できると思います。
セイコーミュージアム銀座 国際時計通信目次検索
かつての国際時計通信の目次を検索できるほか、なんと本文も閲覧可能なデータベース。当時の新商品情報や広告を見るのもよいですが、時計技術の濃すぎる解説記事「時計師のためのグロスマン時計学」は必見です。
時計の博物館 セイコーミュージアム銀座
先ほどの国際時計通信目次をアーカイブしてくれているセイコーミュージアム銀座。ミュージアムの説明ページであるが、時計の歴史や所蔵品の解説が掲載されており、これだけでも結構なボリューム。
勢一 守のもの作り
時計修理やケース製作をされている勢一 守さんのページ。ポイントは「資料ページ」で、セイコーの機械組み立て図などが公開されています。
協会や学会
一般社団法人 日本時計協会
技術情報や用語説明に加え、使用上の注意や統計情報、時計関連団体へのリンクがまとまっている点が特徴。特に時計用語一覧は時計関連の公的な団体による用語の定義で有意義です。
スイス時計協会 FH
スイスの時計産業に関わる情報が多数掲載されています。機構の解説などは充実していませんが、技術者人数の動向や出荷額の統計など、他では得られない業界情報があります。なるほど。時計ジャーナリストはこれを読んでいるんだな……。
一般社団法人 日本時計学会
時計技術に特化した日本唯一の学術団体。学会という性質から、時計製造や技術革新にスポットが当たっています。なので学会誌の名前も「マイクロメカニクス」となっています。いわゆる『学会』ですね。
古典時計協会
全米時計取集者協会(National Association of Watch and Clock Collectors Inc.)の108番目の支部。(日本支部) 「コレクターの団体」とあるように、コレクションの情報交換の他、修理技術や時計の技術研究を行っています。イベントも定期的に行われています。
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