セイコーダイバーズの歴史に関する情報源まとめ

03_時計情報まとめ

1960年代からのラインナップされるセイコーダイバーズは様々なモデルがあり、極地への挑戦ととも進化してきた歴史があります。今となっては各モデルを追いかけることが難しくなってきており、信頼性の高そうな情報がまとめられた書籍やサイトを取りまとめようと考えました。

筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne
webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。
自己紹介と過去の担当記事一覧
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押さえておきたい書籍「セイコーダイバーズウォッチ進化論」

 セイコーのプロフェッショナルモデルの開発に35年間も関わっておられ、時計関連のJIS、ISO(おそらくこれは、ISO 6425のことも指している)の策定にも携わられた徳永幾男氏による書籍です。

 前半は時計全般の機構や用語の解説があり、防水時計の技術資料の概要につながってゆきます。中盤以降は、セイコーダイバーズウォッチの代表モデルをピックアップしながら、その真価を追いかけてゆきます。あくまで技術的な進化が中心なので、バイヤーズガイドのようなカタログとはちょっと違います。

 徳永氏はグランドセイコーについても同様の書籍を出版されています。書籍前半部分の時計の構造の解説などは重複する部分もあります。

外筒ダイバーについて超詳しく述べられたアイコニックピースの肖像

 クロノス日本版編集長広田氏による外筒ダイバーの開発の歴史と、その変遷についてまとめられています。派生モデルではなく、主軸となるモデル群はこちらを見れば分かると思います。

セイコー/セイコーダイバー | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]
1965年の“150mダイバー”に始まったセイコーダイバーの歴史。当初、その歩みはささやかだったが、10年後に発表された“600mダイバー”は、後に制定される国際規格に影響を与えるに至った。ダイバーズウォッチの歴史を一新したセイコーの飽和潜水用腕時計。その進化を、マイルストーンとともに振り返ってみたい。

実は超充実している「セイコーデザイン」の公式サイト

 セイコーのラインナップが紹介された公式サイトとは別に用意されたセイコーのデザインに着目した「セイコーデザイン」のウェブサイト。これが充実のコンテンツでアクセスしてみてほしい。デザインされた背景や、デザイナーの顔が見えるコンテンツは非常に良く、見ごたえも、購入商品に愛着をもつきっかけにもなります。セイコー全ファンは見よ。

by Seiko watch design

 その中でダイバーズに関連する記事をピックアップすると以下となります。

Vol.2 異名を持つ時計たち。 | by Seiko watch design
商品名や品番とはまた別の「異名」で呼ばれ愛される時計の謎に、2人のデザイナーが迫る。
Vol.11 異名を持つ時計たち。その2 | by Seiko watch design
「異名を持つ時計たち。」では、「私たちセイコーが知らないうちに、セイコーファンから異名をつけられていたウオッチ」について、二人のデザイナーが語り合った。そして、世界にはまだまだ、異名で呼ばれているセイコーのウオッチが存在している。デザイン統括部の岸野琢己と松榮純平のふたりが想像を交えながら語ります。
Vol.12 エイプリルフールの忍者専用ウオッチ | by Seiko watch design
2017年からセイコーウオッチは、「エイプリルフール」のネタとして、架空のウオッチを発表している。2018年に発表したのは「スプリングドライブを搭載したグランドセイコー」から発想された「忍者専用ウオッチ」。「普段とは違う仕事」の難しさと楽しさを、「チームKAZAANA(カザアナ)」内のプロジェクトメンバーたちが語ります...
Vol.16 “Show Your Style.” 新セイコー 5スポーツ | by Seiko watch design
「自分の個性や価値観を発信するための機械式ウオッチ」として生まれ変わった「セイコー 5(ファイブ)スポーツ」。現代のライフスタイル合わせて発展した新モデルには、自由な発想とデザインへのこだわりが込められている。今回は、新セイコー 5スポーツのリニューアルプロジェクトに参加した、デザインチームが語ります。

リーズナブルなツールウォッチについてまとめた「60CLICKS」

 筆者が60CLICKSを知ったのはマリンマスターで「外筒ダイバー」と「ツナ」と呼ばれるモデルの名称について調べている時でした。詳しく掲載していただいている点は頭が下がりますね。

The Ultimate Seiko Tuna Collector's Guide – 60CLICKS
A unique and capable diver, the Tuna has drawn a worldwide cult following. Explore 42 years of Seiko Tuna with our detailed collector's guide.

 セイコーのダイバーズ以外のモデルも含んでニックネームとその起源についてまとめた記事。

Top 5: Seiko Nicknames and Their Origins — 60Clicks
A 'nickname' is sure-fire sign that a watch has reached cult status within the community, and Seiko sure does have it's fair share of them.

 ニックネームが与えられたダイバーズウォッチの中でも人気の高い「モンスター」についてまとめた記事。

The Ultimate Seiko Monster Collector's Guide – 60CLICKS
Love it or hate it, the Monster is one of Seiko's most popular modern dive watches. Explore 10 years of Seiko Monsters with our detailed collector's guide.

 それ以外にも内容が充実しているのでご覧ください。

初代ダイバーズウォッチ「62MAS」に関する詳しいまとめ

 「62MAS」(って当時から呼ばれていると初めて知りましたが)の登場当時の広告や写真など貴重な資料を掲載して、その出自をまとめています。それ以外の記事も充実しているので、ざっと閲覧するのが良いと思います。

Complete guide to Seiko 62MAS diver's watch
The history of the 62MAS and guide to all of the Seiko 62MAS modern watches, for collectors and enthusiasts. References, movements, technical information.

セイコーダイバーズと共に冒険した植村直己氏の冒険の歴史

 世界初の五大陸最高峰登頂者であり、世界初の単独北極点到達を成し遂げた植村直己氏は、そのキャリアの中でセイコーダイバーズウォッチを使用していました。植村氏の業績が多くて分かりにくいことや、そのような業績とセイコーとの関りに注目してまとめられた情報が無いため、複数の情報を重ね合わせながら検討する必要があります。

植村直己の生涯
文芸全ジャンルの大傑作をド根性ガイド!芸術家の墓&旅写真が400枚炸裂!
植村直己の冒険 - 植村冒険館|東京都板橋区

 上記二つの情報と、最初に挙げた徳永氏の書籍の情報を重ね合わせながら見ますと、どのような活動をされたのか見えてきます。

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