ユーズド&ヴィンテージのイタリアンクラシコ(スーツ・ジャケット類)を専門とするアルティジャーノ東京銀座でブリオーニのジャケットを購入しました。
筆者はガッチリ体系、否、太りすぎ故に、同店で仕入れる商品の中心からズレており、欲しいと思いながら良い出会いに恵まれておりませんでした。そんな中、ジャストサイズのブリオーニのジャケットに出会うことができ、購入を即決しました。
筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。 自己紹介と過去の担当記事一覧 |
アルティジャーノ東京銀座について
アルティジャーノ東京銀座は、名古屋にあるアルティジャーノ・チャオの東京店という立ち位置になります。仕入れはオーナーで本店の店主である丹下さんがすべて担当しています。この丹下さんというのがイタリアンクラシコの超絶オタクだそうで、どこから仕入れてくるのかは存じ上げませんが、有名サルトリアの状態の良い品を取り揃えています。
東京店は、その在庫から何かしらのテーマを持って選別されたり、東京の顧客の好みに合うようなチョイスで並べられております。定期的に在庫を循環させているそうです。
アルティジャーノ東京銀座は、ヴィンテージオメガを中心に取り扱う時計店のホワイトキングスと同居しています。ホワイトキングスはアルティジャーノ・チャオ傘下ではなく、別の人が運営する別の店が「同居」(あるいはコラボレーション)している状態になります。ここはちょっと分かりにくい。
ですので、洋服屋が時計を片手間にやっているわけでも、時計屋が洋服を扱っているわけでもなく、それぞれのジャンルに精通した2人のオタクが商品を仕入れて、同じ場所で商売をしているとお考え下さい。
80年代のブリオーニ アメリカモデル
襟が大きく、肩の芯も控えめな作り。しっかりとした生地なのですが、見た感じは柔らかさを感じる独特の仕立て・風合いがあります。写真を頑張って取りましたが、着用した時の印象が全然出ないので苦労しました。着用して立体的になったときにきれいに見える仕立てなのでしょう。そのため、平面的な状態だと見栄えがしない。こればっかりは試着してみるしかありません。
購入したのはこちら。80年代のブリオーニのアメリカモデルだそうです。
「ブリオーニらしい」らしい(苦笑)ESCORIALの生地が使われています。いやぁ、このあたりは詳しくないので申し訳ない。フランネルといえばよいのか、柔らかさのある生地でありながら、光の加減で見え方が変わっているように、素材自体に艶があるのだと思われます。
イタリアンクラシコの雰囲気が良く分かる袖の取り付け。ブリティッシュの「ガッシリ取り付ける」感じではない、柔らかさのある仕立てです。このおかげもあってか、着心地が非常に自然です。
このモデルは、80年代にアメリカで展開されたモデルだそうです。そのためか、幅広で私の体形にマッチしたのでしょう。また、イタリアンクラシコらしい商品がメイン商材であるアルティジャーノの特性もあり、メインから外れるこの個体は他と比べるとお値打ちでした。80年代の品ということで筆者と同年代であることもポイントでした。
友人を何人か店舗に連れて行ったことがありますが、そこで試着させてもらって、ジャケットによって自分の印象が大きく変わる様子にみんな驚いていました。そういう力が紳士服にはあると思いますし、イタリアンクラシコはその傾向が顕著であるように思います。一度、店舗に足を運んで見てください。思いがけない出会いがあるかもしれません。
Twitter:Artigiano-Tokyo Ginza