ヴィンテージのリゾルトチェアを購入しました

06_購入品レビュー

オランダのインダストリアルデザインの中で重要な位置にあるリゾルトチェアを購入しました。

1970年代のリゾルトチェア

筆者は美しい工業生産品が好きで、工芸品的な物よりも、インダストリアルデザインとかミッドセンチュリーの家具が好みです。時計も、美術品よりもツールウォッチの方が好みなので、そのあたりの共通点があります。

筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne
webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。
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 リザルトチェアは、フリソ・クラマーとウィム・リートフェルトによってデザインされたチェアです。当時、フリソ・クラマーたちは鉄フレームとプライウッド(合板)によるチェアやそのほかの家具を多くデザインしていました。その際に生まれたのが、リザルトチェアで見られる座面下の一点から前後に足が伸びるコンパスレッグと呼ばれるデザインです。どのモデルが最初なのかまでは把握できていませんが、コンパスレッグの特徴を備えたテーブルも存在します。

 リザルトチェアとはじめとした、鉄フレーム+合板を組み合わせたチェアは、オランダの公共機関や学校で多く採用されていたそうです。国民的チェアといったところでしょうか。生産性が高くてコストを低く抑えられ、丈夫だったから広まったのでしょう。

 今回購入したのは、70年代にアーレンド社が生産したものだそうです。セカンドエディションと呼ばれています。リザルトチェアは50年代後半から存在するようで、60年代中盤には仕様が固まって採用が増えていた模様です。

好きなポイントは、無駄のないフォルムとフレームの構造の美しさと、温かさを感じる木目の対比でしょうか。パグウッドと呼ばれる合板は、耐久性が高くて薄手であり、シルエットの美しさを生んでいます。

似たようなデザインにガルファニタス社のモデルがあります。こちらも60年代に生産されていました。現在でも復刻版が手に入ります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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筆者は当時物を購入しました。これは「どうせ当時物が欲しくなる」という性格を考慮したもので、長持ちするものですから最初から買っておく、という判断によるものでした。リゾルトチェアもHAY社が復刻して製造しています。


どちらのデザインを選ぶか?は好みです。筆者はどちらかというとガルファニタスの方が好きでした。しかし、なぜリゾルトチェアにしたかというと、座面の高さが筆者に合うものがあったためです。この個体が一般的なビンテージのリゾルトチェアに比べて座面高さが1~2cm低く、筆者にはあっていると感じました。皆様も、座面高さを気にしながら選ぶのが良いと思います。

椅子ねぇ。好きなのですが、場所をとるので気軽に買えないですよね。

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