筆者佐藤しんいちがwebChronosで担当したインプレッション記事のこぼれ話をするコーナーです。「webChronos用に」とお貸しいただいている時計ですので、こちらでは元記事を超えるような情報や、元記事を覆したりすることはございません。あくまで補完する内容、思い出などを残しておく程度となります。
元記事
筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。 自己紹介と過去の担当記事一覧 |
セイコー「プロスペックス スピードタイマー SBDL089」
クォーツクロノグラフムーブメントを搭載したセイコーのスポーツモデルです。機構的な特徴とか、他ではできないこととか、目を見張る仕上げとか、そういうのは無いです。でも、すっごく良い。
良いと思ったポイントはインプレッションにしっかりと書きました。理由は分かりませんが、着用1日目から馴染んだのが印象的でした。インプレッションを通じて好きになることは多いですが、ここまで馴染んだものは多くないですね。
インプレッションこぼれ話
このモデルで唯一といってよいほど解せないのが、「デザインは1969スピードタイマーを継承しています」という売り文句。
さすがに無理があるだろうよ。どこがですかねぇ? 共通するのはボタンの配置ぐらいなもんです。そのような無理すぎるワードは辞めたほうが好意的ですよ。そういうなら、せめて特徴的なラグの形状を真似してほしかったですね。
そういうことを言わなければ良いデザインです。両方、それぞれに良いところがあって好きです。現行の方は「デイトナ」って言われたりしますが、この時計は「似ている!」とか「真似ている!」と刺すとなると他に刺さねばならないモデルも出てきますし、値段帯も大きく違うので許容することにしました。デイトナに限らずなのですが、「〇〇に似ている!」って、その元ネタとしたモデルも、他の何物にも影響を受けていないとか、そんなこともないわけで。難しいところです。
個人的にお勧めの時計です
おすすめの時計です。理由は、時計としてちゃんと完成度が高い。ポイントポイントでコストをしっかりかけていて、見栄えがちゃんと良い。「このモデルを最初の一本を買ってしばらくして、より高価なモデルを買ったとしても、本作に幻滅したりしなさそうだな。」と思いました。これ、結構重要な要素だと思います。最初の一本に、最終的にがっかりするのは悲しいですよ。ほら、最初に好きになったアニメ作品の出来が実は悪いものだったって後で気が付くのは悲しいじゃないですか。
時計好きは、こういうモデルは自分で正しく判断して購入を検討できると思っています。使ってみた印象として、使い心地が良いので支払ったコスト分は十分に満足できると思いますよ。