筆者佐藤しんいちがwebChronosで担当したインプレッション記事のこぼれ話をするコーナーです。「webChronos用に」とお貸しいただいている時計ですので、こちらでは元記事を超えるような情報や、元記事を覆したりすることはございません。あくまで補完する内容、思い出などを残しておく程度となります。
元記事
筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。 自己紹介と過去の担当記事一覧 |
オメガ「シーマスター ダイバー300M セラミックモデル」
今回は説明不要の実力派かつ人気ブランドのオメガの中核を為す「シーマスター ダイバー300M」のセラミックケースモデルです。
オメガ伝家の宝刀コーアクシャルマスタームーブメントCal.8806を搭載し、尋常ならざる耐磁性能を備え、携帯精度も高い「基礎体力の高さ」を持っています。某秘密工作員に支給されている点も見逃せず、知名度の高さも特筆すべきレベルです。
そして、今作は軽量なセラミックケースで武装しています。これは過激です。ここにオメガ謹製のNATOストラップが組み合わされています。
インプレッションこぼれ話
シーマスター ダイバー300Mなんて私がインプレッションする必要もないぐらい各所でインプレされていますから、最初はどうしたものかと思いました。いつも通り使い心地に執拗に着目して書くことにしています。詳しく歴史が知りたい方はHODINKEEでも読んでください。
今作はセラミック製ですから、軽いと認識したうえで手に持って、なお軽い!と感じるぐらい軽量でした。また、印象的だったのは、ケース造形とダイアルの質感の高さですね。
インプレッションの中ではダイアルのアップ画像を頑張って撮ったので見てみてください。質感を上手く捉えられたのではないか?と感じています。
また、インプレッションでも触れましたが、Cal.8806は完成度が高いですね。少し振ってやるだけで起動して、自分の中のイメージよりも長く稼働していたように感じます。このあたりはロータ一周あたりの巻き上げ量とかを調査した上で判断すべきですが、実用上は「良く巻きあがって良いよ!」と言ってしまって良いのではないでしょうか? 精度も申し分なし。
NATOストラップは最高の質感ですが、ちょっと大げさと言いますか、豪華すぎる感じがします。自分は腰高感が好みでは無かったです。スタイリングは好きなので、そのあたりを重視する人は十分に満足できる仕上がりだと思います。
また、編集細田さんに「オタクだ」と煽られながら書いた「こんなもん、WRCのスペシャルカーやないか!!!」という叫び。いや、本当にそう思ったのです。通常モデルとほぼ同等のエンジンに、超軽量な骨組みを組み合わせる手法は、レース仕様のラリーカーでは?と思う訳です。その辺りのアツい思いをインプレッションから読み取っていただけると嬉しいです。