筆者佐藤しんいちがwebChronosで担当したインプレッション記事のこぼれ話をするコーナーです。「webChronos用に」とお貸しいただいている時計ですので、こちらでは元記事を超えるような情報や、元記事を覆したりすることはございません。あくまで補完する内容、思い出などを残しておく程度となります。
元記事
筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。 自己紹介と過去の担当記事一覧 |
コルム「アドミラル レジェンド 38」
コルムのアイコンであるアドミラルの中でも新しいデザインのモデルとなります「アドミラル レジェンド38」です。コルムは全体的にクセの強いデザインが多いです。 (それがアイデンティティに繋がるわけですが)
その中でアドミラルの特徴はインデックスに国際信号旗を用いたデザインです。2020年までは42mmの大型でスモセコ配置のモデルしかラインナップされていませんでしたが、2020年新作として38mmモデルが追加されました。今回は、そんな38mmモデルのインプレッションです。
インプレッションこぼれ話
今回インプレッションする38mmモデルは、センターセコンド配置で、従来モデルに比べて全体のデザインがスッキリとしてエレガントな雰囲気となりました。
カラーはアドミラルのイメージカラーである「ガンブルー」です。ガンのカスタマイズ?で知られるブルーイングは、表面に四酸化三鉄の被膜を生成させることです。日本の金属加工現場では「黒染め」と呼ばれることもあり、ここまで青っぽくないと思うのですが、被膜を生成させた後にガンオイルで手入れすると青色が立ってくるそうな。あと、表面がフラットだとこういう感じになりやすいのかもしれません。
渋いけど鮮やかさもある青色が好み(支持されると思う)であるのと、「ガンブルー」という響きが良いですよね!(中二病)
実際に手にするまでは「暗すぎない?」「逆に明るすぎて派手じゃない?」などと心配でしたが、ちょうど良い具合の色合いで、室内ではダークに、太陽光では鮮やかに、と表情を変えるのが印象的でした。
このモデル、言っちゃ悪いが機構面はとても普通です。三針デイトで、悪くはないが特筆するほどではないムーブメントが搭載されています。しかし、トータルバランスは結構良いです。
10mmを切る薄さがポイントですね。着用感が良く、しっくりきます。またデザインのバランスも良いです。カジュアルからスーツスタイルまでマッチして、意外とシーンを選ばない懐の深さがあります。
インプレッションにも書きましたが、100万円というプライスタグは、スペックに着目すれば高いように見えますが、実物を見てもらえればダイアルの手の込んだ細工やパッケージングの良さで「コストはしっかりかけている」のが分かってもらえるのでは?と思います。