「時刻表示形式」の考察記事のこぼれ話

筆者佐藤しんいちがwebChronosで担当した解説・考察記事のこぼれ話をするコーナーです。本題は元記事を読んでいただき、こちらでは掲載できなかった話やネタを思いついたキッカケ、執筆に関わる思い出などを残しておく程度となります。

元記事

多彩な時刻表示形式から見えてくる各社のコンセプト | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]
時計とは、時を刻み、使用者に対して時刻を表示する機能を有する機器である。文字盤は使用者が時刻を読み取る際のインターフェイスであり、その最適解を探るべく様々な試行錯誤が行われてきたことは想像に難くない。表示形式が変われば内部の機構に対する要求が変わり、文字盤デザインにも大きな影響を及ぼす。言い換えると、表示形式の選択は時...
筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne
webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。
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「多彩な時刻表示形式」を考察する

 最もオーソドックスな針回転式の時刻表示。その中でもインデックスが隠れてしまっているスモセコタイプは、目盛りが見えないにもかかわらず、測時には影響ありません。これって、時間が等配されているという前提や、12時が上、6時が下という共通認識があるから成り立つんですよね。

 これを基本にして、レトログラードや、いわゆる「デジタル表示」と呼ばれる液晶の7セグ表示について考察したり、デジタルって離散的に表示されることだから、機械式でもデジタルがあるよね?といった考察をしています。

 特に、7セグ表示のデジタル表示は、マイコンとの相性の良さから選ばれたと考えるのが普通ですが、アルファベットや任意の数字を表示可能な自由度の高さが、その後の多機能化にとっても非常に都合が良かったのではないか?ということを解説しています。

記事執筆の思い出

 筆者がインプレッション以外で取り組んだ「企画記事」の初作です。最初に、たぶんヴァン クリーフ&アーペル「ミッドナイト ポン デ ザムルー」を見た時に、VC&Aらしいモチーフで、その世界観を上手く表現していて面白いなぁ!と感じたことがキッカケだったかと。これって別のブランドがやっても意味が無いと言いましょうか、面白みが薄くなると感じています。あと、元記事にも書きましたが、女性が12時間に1回だけ端の真ん中に行き、男性が1時間に1回と忙しなく往復するあたりは、男女の関係性がよく表れていて面白いです。

 一本針を入れたのは編集長忖度(嘘です)。時計はどちらかというと、細かく、正確に時間を指し示すことを目指して進んできたかと思うのですが、それとは違うスタンスを示しつつ、しかし慣れてくればそこそこ良い精度で読み取ることができるそうです。

 こういった「工夫が見られる表示方法」を選ぶのであれば、どうしてその方式なのか?ということを自分なりに考えてみるのは面白いことだと感じています。もし間違っていても良いんですよ。考えることが自分なりの使い方の工夫に繋がったりしますし、楽しいじゃないですか?

多彩な時刻表示形式から見えてくる各社のコンセプト | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]
時計とは、時を刻み、使用者に対して時刻を表示する機能を有する機器である。文字盤は使用者が時刻を読み取る際のインターフェイスであり、その最適解を探るべく様々な試行錯誤が行われてきたことは想像に難くない。表示形式が変われば内部の機構に対する要求が変わり、文字盤デザインにも大きな影響を及ぼす。言い換えると、表示形式の選択は時...
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