筆者佐藤しんいちがwebChronosで担当したインプレッション記事のこぼれ話をするコーナーです。「webChronos用に」とお貸しいただいている時計ですので、こちらでは元記事を超えるような情報や、元記事を覆したりすることはございません。あくまで補完する内容、思い出などを残しておく程度となります。
元記事
筆者:佐藤しんいち Twitter:@SugarHeartOne webChronosを中心に、時計ライターとして活動中。 自己紹介と過去の担当記事一覧 |
G-SHOCK「GA-2100シリーズ」(いわゆるカシオーク)
戦場から船上からストリートまで、どんなシーンでも愛されているカシオのG-SHOCK。よりタフに、より頑丈に!を目指した結果、ラインナップ全体が大きく厚くなっていました。
その傾向の中で、最初ではなかったにせよ、低価格帯でも薄くて着用感が良いG-SHOCKの方向性を加速させたのが「GA-2100」だと考えています。
薄さを実現できた理由や着用感の秘密については、元記事に詳しく記しました。GA-2100シリーズの着用感の良さにここまで迫ったのは、当記事が最初だったのではないかな?とうぬぼれています。
これ以外にも、元記事には「カシオだから作れる!」と感じたダイアル上の作り込み、見栄えの良さを大いに語っています。
さて、GA-2100が人気・話題となったのは、その完成度の高さに加えて、デザインも話題になった理由のひとつです。「カシオーク」なる愛称が付けられ、継続生産されているのに売り切ればかり!という状態が続きました。
タイミング的に、既にAPのROが入手難になっており、ここから更に人気に拍車がかかって、時計に興味が無かった人もROに殺到し始めた頃に、GA-2100はカシオークと呼ばれ始めました。個人的に、カシオも意識はしただろうけど、「パクった」とは言えないほどの独自性を持っているし、先述のようにカシオにしか(この価格では)作れないような完成度があるので、カシオークと呼称するのは控えるべきでは?と感じていた次第です。(2022年現在はそう呼ぶ人も減りましたが)
カシオ「G-SHOCK」の公式サイトにもぜひ
インプレッションこぼれ話
今回のインプレッションは筆者の私物です。さんざん話題になったモデルですから、webChronosでは需要が無いかな?と思いながら編集部細田氏に相談したら「webChronosに相応しい内容で是非!」というご依頼で承りました。
そのオーダーがなかなか困難なものであると後に分かるのですが……
改めてG-SHOCKを、そしてGA-2100を「腕時計としてどこが優れているんだろう?」という禅問答みたいな問題に取り組みました。いや、明らかに「良く出来た時計」であるのですが、その理由を再考察するとなかなか難しい……(と思い込んでいるのは筆者だけ?)
そんな苦悩をしながら書いたインプレッション記事は、2020年12月20日と年末に公開されたのに、 嬉しいことに 2020年トップアクセスを記録する、という筆者の出世記事となりました。(別に出世していないか…)
この「GA-2110ET-8AJF」は筆者の私物なので、世を忍ぶ仮の姿でエンジニアとして働く際に使っています。使うたびに「良く出来ているなぁ」「普通に良い」と感心しています。軽くて薄くて着用感が良くて、頑丈で防水性も良い。これはすなわちツールウォッチとして最強ですよ。色々と難しい時代ですから、単純化して考えましょうや。